多くの場合、水没は予期せぬときに起こってしまうものです。
「バックアップを取っていないんです」と悲痛な顔で来店される方が多いのがそれを物語っています。
だからこそ、iPhoneの修理業者にとって一番頑張ってしまう修理が「水没修理」です。
(もちろんそのほかの修理も全力でやってますよ!)
- 家族との大切な思い出の写真だけでもなんとか取りだせたら…。
- 仕事で使っているiPhoneだからどうにかして取りだしたいデータがあるんです…。
- ゲーム・アプリのデータを取りだしてほしいです…。
- ショックでショックでこちらが頼みの綱です…。
なんて言われますと何としてでも復旧させたいと強く思います。
もちろんすべて復旧できるわけではないのですが…。
復旧する確率を上げるには、お客様の協力も必要です。
そのためには、水没したら「やるべきこと」と「絶対にやってはいけないこと」を知っていただく必要があります。
というわけで今回は、いつ起こるかわからない水没について知っておいたほうがいいことを紹介したいと思います。
よくある水没の原因
iPhoneは家族や友達や同僚とのコミュニケーションツールであり、困ったときにネットですぐ調べられるツールであり、生活に無くてはならない存在です。
iPhoneと同じく「水」も生活に無くてならない存在なので、水没のリスクが常にあるわけです。
- トイレでネットを見ていたら便器の中に落としました。
- 歯磨きしながらネットを見ていて、うがいをしようとして洗面台に置いていたらすべり落ちました。
- レシピを見ながら料理していたら水がかかりました。
- 食事中のテーブルにスマホを置いていたらうっかり飲み物をこぼしました。
- ズボンのポケットに入れたまま洗濯しました。
などなど、水没の理由をあげればきりがありません。
これまでの修理経験から言うと、これからの季節は(7月・8月)は海での水没が激増します。
夏なのであたりまえではありますが。
さらに言えば、iPhoneはスマホの中でも落としやすい形状ですし、防水加工がされているわけでもありません。
(生活防水すらされていないし、湿気にも弱いです)
水没したiPhoneはどうなってるのか?
海に落として乾燥させると↑の画像のようになります。
白くなっている部分、金属が腐食している部分には水が浸入していたということです。
洗濯してしまったり、トイレに落としたりした場合は、海に落とした時と同じ程度の水の浸入が考えられます。
水没したときの2つの選択肢
水没したら「Appleでの本体交換」と「修理業者での水没修理」の2つの選択肢があります。
「Appleでの本体交換」
- AppleCare+の保証期間中
- docomo・au・softbankの保証期間中
- データのバックアップを取っている
↑の場合はAppleでの本体交換をオススメします。
AppleCare+の保証期間中であれば、7,800円(税込)を支払えば最大2回まで本体交換ができます。
(保証がない場合でも30,000~40,000円程度で本体交換ができます)
docomo・au・softbankの保証期間中であれば、費用の80%~90%をキャリアが負担してくれます。
(交換依頼は自分でおこなう必要があり、そのときに発行される明細書をキャリアに提出することで、月々の利用料金から値引きされる形になります)
ただ、注意したいのは、AppleCare+もdocomo・au・softbankの保証も本体交換ですので、データは消えてしまうということです。
バックアップを取っていない場合は、データをあきらめないといけないわけです。
「修理業者での水没修理」
水没は予期せぬときに起こってしまうものなので、データのバックアップを取っていないケースが多いです。
しかし、AppleCare+もdocomo・au・softbankの保証も本体交換ですので、データはあきらめないといけません。
そこで登場するのが当店(iPhone修理ストア)のような修理業者です。
本体はそのままで水没の修理をおこなうので、iPhoneが復旧すればデータは元どおりです。
もちろん100%復旧するわけではありませんが、どうしてもデータを取りだしたい、復旧の可能性を信じたい場合は修理業者での水没修理をオススメします。
(ちなみに当店の復旧率は80~90%です)
水没したらやるべきこと
復旧率を上げるには、水没したらすぐに修理業者に持っていくことをオススメします。
ただ、修理業者の営業時間外などですぐに持っていけない場合は、自分で応急処置をすることで少しでも復旧率を上げることができます。
「水」で水没した場合
水を拭きとって乾燥させます。
乾燥剤を入れてジップロックで乾燥させてください。
「海水、ジュース、コーヒー、酒、使用後のトイレ」などで水没した場合
水道水で付着している液体を洗い流して、水を拭きとって乾燥させます。
水で水没したときと同じく、乾燥剤を入れてジップロックで乾燥させてください。
修理業者に持って行くまでに時間がかかる場合は以上のことをやっておいてください。
水没したらやってはいけないこと
逆にこれをやってしまったら致命傷になることもあります。
↓で紹介することは絶対にやらないでください。
電源を入れない、充電につながない
水に濡れたままiPhoneに電気を通すとショートしてしまい、基板の損傷の原因になります。
ドライヤーで乾かさない
iPhoneを高温で熱しているのと同じことなので、熱によって基板が損傷する原因になります。
振らない
水没していない部分にまで水を侵入させてしまい、症状を悪化させる原因になります。
間違った対応をして手遅れの状態になった人を何人も見てきました…。
iPhone修理ストアの『水没修理』
水没修理の流れ
まずは水没修理の流れを紹介します。
- 画面を外して浸水と腐食の確認
- 分解して基板を洗浄
- 丸一日かけて乾燥
- 元どおり組みなおして動作チェック
水没修理の料金と時間
続いて当店の水没修理の料金と時間を紹介します。
点検料金
水没の状況を点検する料金になります。
こちらは復旧してもしなくてもかかります。
iPhone4/4S | iPhone5 | iPhone5S/5C | |
点検料金 | ¥3,240 | ¥3,240 | ¥4,320 |
※価格はすべて税込です。
修理料金
こちらは水没の状況によって変わります。
バッテリーまで濡れていれば「バッテリー交換」の料金がかかります。
この場合は「点検料+バッテリー交換」でおよそ10,000円です。
乾燥させて組みなおして動作チェックをしてみたものの、画面がうつらない、カメラが動かない、などがあればその部分の修理料金がかかっていきます。
状況によって料金がかわりますので、まずは水没したiPhoneを見せていただければと思います。
時間
1日(24時間)の修理時間をいただきます。
iPhoneの防水加工やってます
iPhoneは生活防水すらされていないし、湿気にも弱い上に、落としやすい形状です。
予期せぬときに起こってしまう水没事故からiPhoneを守れないかと思い、当店では防水加工をやっています。
防水加工をほどこしたiPhoneを防水テストしてみました。
勇気を振り絞って、水の入ったバケツに投げ入れてみました…。
そのまま電話をかけてみると…。
見事にかかりました。
取り出し、電話に出てみると、会話はできませんでした。
でも、画面操作は問題なく、データもそのままです。
1時間ほど乾かしてあらためて電話してみると、問題なく通話できました。
画面操作、カメラ起動も問題なしでした。
このあと4回ほど意図的に水没させましたが問題なく動作しています。
もちろん、あくまでも水没対策であり、水中で使えるようにするものではありませんので、あらかじめご了承ください。
データのバックアップも忘れずに!
予期せぬときに起こってしまう水没に備えてデータのバックアップを取っておきましょう。
復旧しなかったとしても、バックアップがあれば新しいiPhoneにデータを引き継げます。
iPhoneをバックアップする方法『iTunes編』
iPhoneをバックアップする方法『iCloud編』
水没したときの心構え
ここまで紹介してきた「水没について知っておいたほうがいいこと」をまとめたいと思います。
まずは
- よくある水没の原因
- 水没したらやるべきこと
- 水没したらやってはいけないこと
を復習していつ起こるかわからない水没に備えておきましょう。
水没はなおせる可能性があります
当店の水没復旧率は80~90%です。
バックアップを取っていなかった大切なデータが復旧する可能性があります。
水没してもあきらめずに、まずは当店にご連絡ください。
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